新しい東京論へ

新国立競技場のコンペティションのことで、ここ数ヶ月、建築界は騒がしかった。新しい競技場(都市に付加されるアイコン)のできる場所は叔父のマンションの近くであり、私にとって、子供の頃からなじんだ風景がどのように変質してしまうのか気がかりである。

さらに、2020年に東京オリンピックが決定したこともあり、今後7年間、東京は日本の中心としてまた新たに再編成されることは間違いない。(日本の中心東京という神話の再編成)この中で問われることは、東京はどのような都市になっていくべきなのか、ということだが、再開発による歴史的建築物の崩壊(あるいは保存活用)やインフラ整備による都市の急激な変化、古い街並みの変化などが予想される。つまり、「何が壊され」、「何が残され」、「何が新たに付加される」のかが問われることになる。


「見えない都市」としての東京の新たな都市認識、東京をとらえ直す都市論が今後数多く執筆されるに違いない。そのときに、今までの都市論の経緯(江戸から東京までのパースペクティブ)が総括され、どのような認識に変化していくのか興味深い。先日ブログで取り上げたヨーゼフ・ライクワートの都市論は、特に参照すべき基本文献の一つとなるべきだが、そこまで射程を広げた都市論に発展することはなく、表層の議論に終始すると思われる。

建築を踏まえた新しい「東京論」がここ数年間、世論をにぎわすことは間違いなさそうである。

この文章を契機に新たにカテゴリ「東京-Tokyo」を付け加えた。
[PR]
by kurarc | 2013-12-25 09:20 | 東京-Tokyo