ポトフの効用

寒くなるとよく仕込んでおくのがポトフである。大鍋で4〜5食分のポトフをつくり、冷凍庫に保存しておく。以前はよくみそ汁を仕込んでおいたのだが、最近はやめた。みそ汁は外で飲むことが多いのが第1の理由だが、汁ものであればポトフの方がいろいろ調理の展開が可能だからである。

ポトフはフランスでは大量の肉および野菜の鍋のような料理(日本の鍋と異なり、食べるときは肉と野菜をとりわけ、スープは別に食べる)であるが、私の場合は、野菜を中心に調理する。ポトフという料理がよいのは、そのままポトフとして食べられることはもちろんだが、カレー粉を入れるとスープーカレーに、また、牛乳や生クリームを入れるとクリームシチュウに、ホールトマトを入れればトマトシチューに展開することができるのである。

こうした展開を可能にするような鍋はいまのところポトフしか見当たらない。みそ汁ではみそ汁でしか食べることができない。以前にもブログで書いたが、季節の安い野菜を買ってきて、気ままにつくる。昨日は菜の花をいれたポトフを仕込んだ。こうした煮込み料理は男がつくるのには気を使う必要がなく、いたって簡単に調理できることもメリットの一つと言える。

by kurarc | 2014-01-20 19:53 | gastronomy