一粒の砂と地球の誕生

従来、地球が誕生したときのイメージは、溶岩の固まった熱地獄から、その後、火山から吹き上げられる水蒸気や、彗星が地球外から運んでくる水が長い時間をかけて堆積し、水や大気が大量に発生し、生物が誕生、現在の地球に変化していったという大まかな経緯であろう。しかし、最新の研究からこうしたイメージは覆されているのだという。その手がかりとなったのは「一粒の砂」であった。

西オーストラリア、ジャックスヒルズという場所で発見された44億年前(地球は今のところ47億年前に誕生したと言われている)の砂の生成過程を分析すると、地表面近くの温度の低い環境で生成した岩(砂)であることがわかったというのである。つまり、地表の水分や、雨、海洋の影響を受けた砂であることが、酸素同位体の割合を調べることでわかるのだという。

この事実は、地球が誕生したとき、すでに水が存在していたことを示すことになり、今まで灼熱の固まりから地球が誕生したという考え方を根本的に覆すものらしい。

「一粒の砂」から、途方もない仮説(限りなく事実に近いと思われる仮説)が導きだされるのである。最近特に話題となった「はやぶさ」の帰還から持ち帰られた「微粒子」も、きっと思いもよらない認識をもたらすものになるに違いない。(『砂 文明と自然』マイケル・ウェランド著より)

最近気づいたが、翻訳書は女性翻訳者のものが断然読みやすいということ。女性の方が、言葉を噛み砕き、わかりやすく伝えるという能力が高いということなのか?
by kurarc | 2014-02-12 21:22 | nature