柳瀬正夢と建築家 山越邦彦

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柳瀬正夢展はなんとか最終日に見学ができた。柳瀬のアヴァンギャルドとしての活動を俯瞰できたことは有意義であった。三鷹において作品展が開催されたときは、ポルトガルにいたので、みることはできなかったが、やっとその全貌を把握できたことは今後の日本のモダニズム藝術や運動を考える上で参考になる。

柳瀬の様々な活動の中で、最後の住まいとなった三鷹の自邸兼アトリエは、建築家山越邦彦設計による住宅であったことを初めて知る。山越は、いわゆるエコロジーの視点からモダニズム建築の先を見据えた建築家として、近年、エコロジーを主題に活動する建築家たちによって注目されている。柳瀬の自邸がどのようなものであったのか知らないが、プランだけでも知りたいと思う。柳瀬は、後世に自らの仕事を伝えようという強い願望をもっていたため、自邸の壁の中に仕事を隠して保管した。そのおかげで、今日、彼の仕事をこうして見ることができるのである。

驚いたのは、この柳瀬が自邸を建てる前に仮寓として住んだ山越の自邸は、現在の私の事務所のすぐ近くにあったことがわかった。8年程前までは現存していたらしい。見学できなかったことが惜しまれる。

つながりというのは恐ろしいものである。柳瀬の仕事を見に行ったつもりが、山越邦彦の仕事にまで波及するとは・・・

*柳瀬正夢の図録は4センチの厚さで2500円。5000円だったら買うのを迷ったが、購入する。貴重な資料である。
by kurarc | 2014-03-23 16:54 | architects