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上賀茂神社の立砂 砂のコスモロジーの構想へ

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マイケル・ウェランド著の『砂 文明と自然』から始まった砂の世界への導きによって、砂は、私に様々な想像をかきたてる物質へと深化していきつつある。

昨日取り上げた産土しかり、また、上賀茂神社の立砂(上、上賀茂神社HPより引用)のように、砂は、日本の神事に深く関わっているということがあげられる。上賀茂神社の立砂は山の形象の模造であり、魔除けとしての意味をもつと言われているようだが、それではなぜ砂であり、砂の山であるのか?また、砂持ち行事とは?、砂かけ祭事のように砂をかけるのはなぜなのか?

砂には物理的化学的世界、工学的世界、民俗学的世界、神話的世界、文学的世界をはじめ、建築においても深く関わっている。建築では左官材料として、砂はさまざまな用途に使われる。建築は仕様によっては、砂の固まりでもある。先日、ワークショップに訪れた横浜山手町の洋館には、三波石の砂(薄緑色の砂)が外壁に大量に使用され修復されている。

このように砂をたどって行くと、ウェランドがすでに著したテーマでもあるが、砂のコスモロジー(宇宙史あるいは博物誌)が構想できるだろう。砂と人間の関わりを多方面から探求することは、日本の深層文化へも関連する広大な世界へ導いてくれそうである。
by kurarc | 2014-04-09 20:28 | sand