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奈良に住む恩師に葉書を書く

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メールばかりに頼っているが、久しぶりに葉書を書いた。奈良に住む恩師I先生へ、である。

I先生は英文学者で、D.H.ローレンスの研究者である。最近はジョウゼフ・コンラッドの翻訳を手掛けた。先生は、若い頃、私の自宅の隣のアパートに住まわれていて、ただ者ではないと感じた母が、何を学んでいるのか訪ねたところ、英文学であるということを聞き、私の英語の家庭教師にと母が頼んでくれたのである。

I先生は、私の誕生日になるといつも心のこもったプレゼントを用意してくれた。あるときはイコンの絵画、また、あるときには知り合いの版画家に蔵書票(上)をエッチングでつくってもらい、私にプレゼントしてくれた。知り合った頃には、短大の講師をしていた先生も、若くして母校、一橋大学の教授となった。定年を機会に奈良に移られた。

最後にお会いしたのは、私がポルトガルに遊学する前になる。初めて海外旅行をしたときには、先生がケンブリッジに留学していて、そこでも大変お世話になった。机の前に飾ってある先生からいただいたそうした事物を眺めていると、愛情をもって接していただいていたことが改めて感じられて、感謝の気持ちがあふれてくる。

ちょうど奈良の古建築や仏像などを久しぶりに見学したいと思っていたので、そのことをお伝えする葉書を書いた訳である。その節にはお会いできればと思っている。
by kurarc | 2014-04-26 19:39