10と12

現在、私は一日の生活のリズムを6の倍数を基準に組み立てている。

朝6時前後に起床、6時30分頃までに朝食、そしてその6時間後に昼食、昼食の6時間後に夕食、睡眠時間は6時間。一日をおよそ4等分して、その時間に食事の時間をのせていく。もちろん、毎日がうまくはいかないが、この一日の分割の仕方は日本の風土にも合っているように感じる。

ポルトガルで生活していたときには、夏場には日が暮れるのが午後10時頃になる。そうなると夕食を6時から7時頃食べるという気にはならない。ポルトガルでは早くて8時頃、通常は9時あるいは10時頃からの夕食となる。それに比べ、日本では夏場でも日が暮れるのが早いから、6を基準にした一日の分割方法は生活のリズムをつくりやすい。

このように6を基準とすることは12進法と結びついているが、それは一日が24時間という12進法に基づいて分割されていることにも適合しやすい。

たとえば、古代ギリシアでは、神殿の配置を決定する場合、10分割法、または12分割法が用いられたというC.A.ドクシャデスという建築家の研究がある。(『古代ギリシアのサイトプランニング』(鹿島出版会)) ドクシャデスは神殿の配置をある視点から見たときに、その神殿のコーナーと視点とを結ぶ直線を分析したところ、360度を10等分する数値(36度)と12等分する数値(30度)の2つを基準としていることを示した。

その他、先日、建築家の太田邦夫先生から教えられたことだが、指は5本だから10進法がなじむ気がするが、ある地域では、親指を使って、その他の指の関節を数えるような方法があるという。人差し指から小指まで3節×4本の指があるから12進法にのってくるのである。

10と12という数字は、文化の根源にある数字であり、奥が深い。
by kurarc | 2014-05-03 20:55 | design