ピラミッド 砂と巨石の運搬方法

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facebookで知ったことだが、アムステルダム大学研究班が最近、ピラミッドの巨石の運搬方法を解明したという。それは、なんのことはない、すでに壁画(上、ジェイホテプ墓に残された壁画)に描かれていたことなのだが、巨石を運ぶソリの道となる砂に水を蒔き、砂を水の力で結束させることにより、石の運搬がよりスムーズになる、という結論だという。この壁画では蒔いたのが水なのか、特殊な液体なのか定かではないが、かなり確信にせまった仮説と言えそうである。

たびたびこのブログで紹介している『砂 文明と自然』(マイケル・ウェランド著)の中で、この件については記述されてはいないが、「水を加えるだけで起きる奇跡」という章では、子供の頃、誰もが経験する海辺での砂遊びについてふれている。それは、誰もが無意識に感じていることだと思うが、海辺の砂は湿っているために、砂山などがいとも簡単につくれてしまう、ということである。

この現象は、水が引き合ってまとまるという性質による(粒子間にはたらく表面張力)のだという。水と砂が一緒になると、砂が引っ張り合い粒子どうしがしっかりと結びつく。砂にわずか1パーセントの水を加えるだけで、驚くべき固体に変容する、とマイケル・ウェランドはいう。

エジプト人は永い砂とのつきあいのなかで、こうした現象をよく理解していたのだろう。
by kurarc | 2014-05-05 16:45 | sand