ある韓国人技師の想い出

韓国語を少しずつ学習し始めたが、遠い昔、ある韓国人技師との出会いがあったことを思い出した。

初めての海外旅行のとき、イランからパキスタンへぬける途中でのことである。韓国人技師たち3人は、イランの鉄道のプロジェクトのために、これからイランへ入ろうとしているところだったと思う。私はその反対でイランからパキスタンへ入ろうとしているところだった。つまり、出会ったのはイランとパキスタンの国境。

イランで熱を出していたので、身体は疲労し、熱を出したまま旅を続けていた。ツーリストの間では有名だが、イランからパキスタンへの国境付近の旅は、岩砂漠の中をバスで最寄りの駅まで走って行く。このバスは当時「地獄のバス」と呼ばれていて、乗ってみてはじめてその意味がわかった。バスの振動ははげしく、座席は膝がつかえてしまう程小さい。乗っていると膝を打撲してしまうほどであった。

そうしたバスに乗る前に、彼らに出会った。ちょうど屋外で昼食を準備していたところだったと思う。私を見た彼らは、私を誘ってくれて、インスタントラーメンをご馳走してくれた。このラーメンがなかったならば、身体はかなりのダメージを受けていたと思う。

そのときにいただいた名刺はまだ手元にある。そのときのお礼を未だに伝えていないのは今でも心残りである。韓国語をやらなければならないのは、そのことが忘れられないということも大きい。
by kurarc | 2014-05-17 09:05 | South Korea