カクテル フローズン・ダイキリ

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映画『アパートの鍵貸します』(下写真)の中で、シャーリー・マクレーンがカクテル、フローズン・ダイキリを飲むシーンが登場する。

ダイキリとは、キューバのラムをベースにし、ライムジュースと砂糖を加えたカクテルだという。この映画が撮影されたのはキューバ革命の頃であり、ちょうど米ソの冷戦状態は危機的状況にあり、後のキューバ危機の寸前に撮影されていたことも関係するのだろう、映画の台詞の中にカストロの名も登場する。

このカクテルはそうした状況の隠喩(メタファー)であったのである。映画の中のこうした小さな事物は、なんらかのかたちで映画の影の主題を描いている場合がある。影の主題は、音楽であったり、建築や都市であったり、動物や部屋の調度品であったりと様々だが、そうした事物の隅々まで目を通せるようになると、映画の楽しみ方は何倍にもふくれあがることになる。

昨日のブログでは、あまりお酒を呑まなくなったと書いたばかりだが、映画に登場するお酒は味わってみることが多い。今気になっているのは、映画『トリコロール 赤の愛』で登場する洋梨のブランデーである。このフローズン・ダイキリも砂糖なしのものを呑んでみたくなった。

ヘミングウェイが愛飲したフローズン・ダイキリは、ラム酒をダブルにし、グレープフルーツ・ジュースを入れ、砂糖を抜いたもので、これをパパ・ダイキリと呼ぶ、のだという。
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by kurarc | 2014-06-22 22:43 | cinema