Aix-en-Provence(エクサン・プロヴァンス)

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Aix-en-Provence(エクサン・プロヴァンス)を舞台にした映画に『愛のめぐりあい 第4話 死んだ瞬間』がある。アントニオーニとヴェンダースが組んだ映画として著名であり、このブログでもたびたびふれた。(上写真:映画の舞台となったEglise St Jean de Malte)

私の旅行時の手帳によると、 Aix-en-Provenceに行ったのは、1984年10月6日から7日にかけてで、一泊した。ここから、コルビュジェのユニテなどを見学しにいっている。この手帳に当時歩いた街路名や見学したミュージアム、教会名などが記されていた。

この場所と、映画『愛のめぐりあい』で使われた撮影場所を映画をみながら照合してみると(DVDによる)、私がうろうろと Aix-en-Provenceの街を歩いた場所と映画の撮影場所が一致していることがわかった。もちろん、この時点でこの映画はつくられていない。わずか一日、それも行くはずではなかった都市であったので、何も調べずに訪れた街である。

こうした偶然がこの映画にひきつけられる理由なのか、あるいは、全くの偶然であるのか、私にはわからない。30年前のことなので、この映画をみて、この場所を歩いたことすら記憶にはなかった。

人がある見知らぬ街に行って、何気なく歩く場所というのは非常に重要であることだけは確かである。それは、都市のもつ力を感じとる能力が試されることであり、その都市に対する印象をも決定づけてしまうからである。

パリであれば、セーヌ川の左岸か右岸のどちらにホテルをとるのかによって、パリの印象は変化するはずである。私は初めて行ったパリでは左岸(5区あるいは6区周辺)のホテルに宿泊し、印象がよかったので、それ以後は左岸にしかホテルは予約しないことになった。そして、今でもパリに対する印象がきわめて新鮮で瑞々しいことに変わりない。もっとも、パリのような街であれば、どこに宿泊しようと印象が悪いということはないと思うが。
by kurarc | 2014-06-26 23:16 | cinema