三鷹市大沢の峯岸家-水車経営農家

b0074416_20164525.jpg

今日は三鷹市大沢に現存する峯岸家の水車経営農家を見学する。こうした水車が三鷹に現存することは最近になって初めて知った。私が生まれた頃はまだ現役で使われていたこともわかった。

直径4.6メートルほどの水輪の回転力を90度に直交した歯車に伝え、いくつかを組み合わせることで、水輪と平行して2つの作業を行うことができる非常に珍しい水車であるという。

なにより驚いたのは、こうした水車がいまだに現役で稼働できるということである。さらに、この水車を経営していた農家の家屋まで現存していることもあり、遠く江戸の記憶まで想像できそうな景観であったことである。

母屋の屋根裏では養蚕のための繭を飼い、明治、大正期まで特にさかんであった生糸業も営んでいたという。私はあまり意識したことはなかったが、東京でも明治40年代の頃は、多摩川沿岸、また甲州街道沿いは桑畑で埋め尽くされていた。東京多摩の近代の景観は、この桑畑の面積が減少していく過程ととらえられるのである。

多摩や武蔵野地域を読み解く手がかりの一つに湧水文化があると考えていたが、こうした水車を目の当たりにして、その考えは確信に変わった。さらに、あらためて東京の養蚕業についても調べてみることにしたい。
by kurarc | 2014-06-29 20:16 | 三鷹-Mitaka