ピラミッドと宇宙

映画『ピラミッド 5000年の嘘』をみた。この映画について、かなり眉唾ものである、といった意見が多くよせられているが、推理小説を読んだと思えばある程度納得ができそうである。

ピラミッドはいまだに多くの謎に包まれている。たとえば、建設期間は20年であったと想定されているが、この映画ではそのことを否定している。200万個もの巨石を20年で積み上げるということを計算すると、どう考えても不可能なのである。

また、王の墓説もあやしい、という。20年で建設された、という仮説は、どうもクフ王の治世期間と関連させようとするエジプトのアカデミズムの影響が大きいということらしい。

以上のような疑問の提示もあれば、たとえば、世界中に点在する巨石文明はすべてではないが、ある直線で結ばれるのだという。ギザのピラミッドとイースター島を結ぶ地球上の軌道の延長(100キロの幅の直線を仮定している)には、我々がよく知るモヘンジョ・ダロや、カジュラホといった古代の聖地、巨石文化が点在しているのだという。

また、「1」を直径とする円周の1/6の数、およそ0.5236m(円周率を3.1416と仮定)はピラミッドの単位となる1キュービットに等しいことから、エジプト人は1mという単位を知っていたのではないか、という仮説も提示される。このあたりから、少々眉唾ものの気配が感じられてくるが、0.5256mの根拠の一つとして有力となることは確かである。

この映画をみてよかったのは、歳差運動(下図、国立天文台HPより引用)や磁極などについての知識が得られたことである。日本は巨大な災害が耐えないが、こうした地球規模の災害は、地球という生命体と宇宙との関連からもしかしたら説明できるのかもしれないのである。いままで地球は地軸を中心として回転していると思っていたが、地球は自転しながら、地球の地軸も回転していて、それはおよそ26000年でもとの場所に戻ってくることや、磁極が逆転するような現象が過去に数多く起こっていることなどを知ることができただけでも、この映画をみた価値があったと思う。

それにしても、いまだに謎の多いピラミッドについての今後の研究成果に期待したい。
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同じ軌道上の並ぶという遺跡は以下の通り。

・ペルーのパラカス
・ナスカ オリャンタイタンポ
・マチュピチュ
・スクコ
・サクサイワマン
・パラトリアのピラミッド
・タッシリ・ナジェールの岩絵
・ヨルダン ペトラ遺跡
・イラク ウル遺跡
・イラン ペルセポリス
・モヘンジョ・ダロ
・カジュラホ
・ミャンマー ピィ
・タイ スコータイ
・アンコールワット
・イースター島
by kurarc | 2014-08-03 10:55 | nature