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糖質制限食の広がり その2 ウシの生き方

哺乳類は、人間のような雑食のものから、肉食、草食と様々なタイプに分類される。その中でもウシは、草だけを食料としてあれだけの巨体を維持している。前回取り上げた『炭水化物が人類を滅ぼす』(夏井睦著)から、その理由について引用しておきたい。


反芻動物であるウシは、草食であるため、摂取カロリーはほとんどゼロに近いことになる。さらに、ウシは、取り込んだセルロースを消化吸収もできない。それなのになぜあの巨体を維持できるのであろうか。

その謎は、共生微生物にある。ウシはよく知られているように4つの胃をもつ。ウシが食べた牧草は、まず第1の胃であるミノに入り、一部が分解され、第2の胃ハチノスに送られ、再度口腔内に戻し、咀嚼(反芻)される。その後、第2、第3の胃センマイに送られてセルロースは微生物に分解され、ブドウ糖となる。第3の胃に生息する微生物がそれらを発酵し、代謝産物として各脂肪酸やアミノ酸を体外に分泌。第4の胃で初めて胃酸が分泌され、共生微生物の体が胃酸で分解、アミノ酸、脂肪酸と一緒に吸収という仕組みになっている、という。ウシは共生微生物を食べて生きている、ということになる。

以上のようなウシという哺乳類からもわかるように、我々は、体内にどのような微生物がいるのか、また、腸内細菌、共生細菌を宿しているのかを知ることが重要となる。さらに、現在宿している共生細菌を組み替えることで、全く新しい生き方が可能になってくるとも言えるのである。(人間の場合、その組み替え方法の一つとして「断食」のような行為が行われると考えられている。)


人間がどのような仕組みで栄養を消化吸収するのかを知り(特に消化器官の構造)、そのメカニズムに素直に対応していくことが、身体に素直に生きていくことにつながる、ということである。

このような考えから、我々が主食として疑うことのない穀物が我々にとってどのような意味をもつのかについては、次回にふれることにしたい。
by kurarc | 2014-08-13 21:23 | gastronomy