ブログは時間の浪費か?

あるジャズミュージシャンが、現代の若者はSNSやブログなどによって日々、くだらない情報を交換することで時間を浪費し、創造力に乏しくなっている、と警告している記事を読んだ。

私もほぼ毎日のようにブログを更新するようになってきた。このことは時間の浪費といえるのだろうか、と考えてみたが、私には浪費とは思われなかった。私のブログで書くような内容は、人と会って話をした場合、ほんの5分程度の内容であり、これが浪費というのなら、話すこと自体が浪費であると言った方がよいであろう。

但し、SNS(facebookのような)は、検索や閲覧をともなうため、確かに時間の浪費と感じられることはある。しかし、こうしたメディアが発達する前は、メールの交換が、その前は電話、それ以前は手紙と、人はいつの時代も言葉や映像など様々な情報を交換する時間に多大な労力を注ぎ込んできた。

たとえば、カフカがフェリーツェやミレナといった恋人とやりとりした手紙は並大抵の量ではなく、そのカフカが現代に生きていたとしたら、SNSにかならず手を出していたと思われる。彼であれば、SNSを通して、毎日10通くらいのラブレターを書くことも惜しまなかったかもしれない。

問題は、こうしたメディアではなく、創造しようとする動機の方にある。創造すること、表現することを自分に課すことができるか、できないか、そのことさえ常に意識していれば、SNSやブログでの時間は、創造性に転換させることは容易なはずである。ブログを書くという行為は創造のためのエスキースである、と常に認識することが大切なのである。
by kurarc | 2014-09-02 19:50