「ガンボージ」という色

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久しぶりにお茶の水へ。この街に来ると立ち寄るのはもちろん古本屋街であるが、楽器店、レコード店やもう一つ、文房堂に立ち寄ることが多い。

お茶の水は、浪人生活をしていたときに1年間通ったなつかしい街である。絵や造形を学びに通ったが、昼は明大の師弟食堂でランチが定番だった。当時250円くらいでランチが食べられたと思う。少し体力がほしいときは「いもや」というトンカツ屋にクラスメートと行った。このトンカツ屋は現在も健在である。(場所は変わったが)

文房堂(下写真)という画材屋に立ち寄るのは、その頃もとめた水彩用絵具を買っていた店だからである。それと、現在もよく保存された店構えにひかれてのことかもしれない。その当時習っていた絵の先生に、「空にガンボージという色をうすくかけておくとよいよ」などと言われ、訳もわからずこの色を買い求めた。

現在は、毒性が強いことと色の劣化が激しいことから、「ニューガンボージ」(上、ウィンザー アンド ニュートン社)という新しい色に変わったらしい。東南アジアのガンボージという樹の樹液が原料だという。黄色い色であるが、レモンイエローのようなきつい黄色ではなく、透明な黄色である。そういえば、沖縄の民家の防風林に使われるフクギという樹の樹液も黄色い色をしていた。

店の中を歩きながら、若い頃、あまり上達しなかった水彩画をあらためて始めたくなってきた。
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by kurarc | 2014-09-28 21:05 | colors