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シャルル・F・グノーの『アヴェ・マリア』に挑戦

トランペット初級を卒業する曲として自ら選定したのが、グノーの『アヴェ・マリア』である。この曲は、シューベルトの同名曲と並び、あまりにも有名な曲であり、その高揚感があふれだすような美しさに感心していたが、いざ、自分で演奏しようと思うと、いろいろなことが気になってくる。

そもそもグノーとはどのような作曲家であったのかとか、なぜこの曲を作曲したのかとか様々な想念が頭の中に描かれる。グノーの父親は建築家であったというから、フランスにその作品は残っているのだろうかetc.など、考えると切りがない。

トランペットでこの曲を一通りおさらいしてみると、この曲がトランペットのために作曲されたかのような錯覚を感じてしまう。なぜなら、この曲には多くの倍音が含まれているからである。(わたしは、トランペットを学び始めてから倍音を意識するようになっただけで、多くの名曲は倍音が数多く含まれ、応用されていると思われるので、この曲が特別に倍音が多い、ということではないと思う)トランペットのような金管楽器で演奏するには最適な楽曲であることがわかる。

wikipediaによれば、グノーはあの画家ルノワールの歌唱力を評価し、ルノワールの両親にルノワールをオペラ座の合唱団に入れることを提案したという。ルノワールは多分声楽家としても名をなしたのではないだろうか?グノーのように、日本ではあまり著名とはいえない作曲家がヨーロッパでは数多いはずである。しかし、グノーのような作曲家を熟知していないのは、片手落ちのような気がしてならない。このような地味な(日本では地味ということで、現地では日本の評価とは異なるだろう)作曲家を原書で研究したり、スコアを丹念に読み解くようにならなければ、クラシック音楽の本当の深化はないのではないか。
by kurarc | 2014-11-08 17:29 | trumpet