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ポプラ社 百年文庫

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ポプラ社という出版社に百年文庫という百冊の新書判大の本がある。新書より縦横が1センチ程度大きい。そのことによってスペースに少し余裕ができて、豊かな感じの本に変身している。百冊の本はそれぞれ、一文字で表現されたコンセプトにもとづいて三人の作家の短編が編集されている。

百冊の本の中に、ピランデルロ(ピランデッロ)の小説の入ったもの(No.26 窓)があったので、古本で購入した。百年文庫は、カバーがシンプルなデザインだが、カバーをとると、安井寿磨子(やすい・すまこ)さんによるコンセプトにもとづいた版画の装丁が施されていて、むしろカバーをとって読みたくなる本である。

こうした特集はある意味で作家の恣意的な選択と言えるが、コンセプト自体が明快でよい。本をむやみに出版するだけでは単に出版しただけの本でしかない。どんな分野においても、コンセプトをはっきりさせることは必要であり、重要であると思う。

長編小説は苦手なので、新書一冊に三つの小説という分量もよいし、この小説家がこのような短編を書いていたのか、という驚きもある。お薦めの書籍である。(上写真 ポプラ社HPより引用)
by kurarc | 2015-01-10 20:52 | design