女性化粧室の中

青山通りに面した竣工間際のオフィスビルを見学させてもらった。設計は大手設計事務所。表参道と青山通りのぶつかるT字路からほど近いビルである。

竣工前ということもあり、女性化粧室内部も見せていただいたのだが、その内部のインテリアとしつらえに驚かされた。もちろん、我々男性は通常女性化粧室内部に入ることは許されない。このような都会のオフィスビルの女性化粧室のしつらえについて、自分でも設計に携わったこともなかったため全く無知であった。

女性化粧室内部は、その名の通り、「化粧室」であった、ということである。顔を曇りなく見せるための照明器具と鍵付きの専用ロッカー(縦横奥行き20センチくらいのもの)が34箇所用意されていた。以外だったのはこのロッカーである。多分、化粧道具、小物などを入れておくための配慮なのだろう。こうして見せてもらわなければ、設計する場合、発想すら出てこなかっただろう。

それに引き換え、男性用の方は単なるトイレであり、それ以上でも以下でもないというスペース。男性でも化粧する連中が増えて来るようになると、変化してくるのかもしれないが(そうならないことを祈る)、このインテリアの差異は興味深いものであった。

我々設計者は、普段見えないところまで見たり、知らなくてはいけないのだ、と改めて認識させられた。
by kurarc | 2015-01-11 19:59 | design