モーツァルト アヴェ・ヴェルム・コルプス (Ave verum corpus)

モーツァルト作曲のアヴェ・ヴェルム・コルプス (Ave verum corpus) を、ヨウコ・ハルヤンネのトランペット演奏をもとに、楽譜に書き起し、練習している。インターネットで無料で楽譜は手に入るが、トランペット用の楽譜はなかなか数が少ないため、自分で書き起す必要が生じる。アヴェ・ヴェルム・コルプス (Ave verum corpus) は、カトリックで用いられる聖体賛美歌(モテット)であるという。

最近再び見返した映画『アマデウス』で、モーツァルトの印象が頭から離れなくなり、どうしても何か彼の曲を演奏してみたい衝動にかられた。この曲はアダージョとゆっくりしたテンポの曲であるから、わたしのような初心者には大変演奏しやすい曲と言える。

映画はウィーンではなく、当時の建築の様相を残すプラハで撮影されたということだが、モーツァルトVS.サリエリ、さらにオーストリアVS.イタリアという対立が映画に緊張感を与え、映画の醍醐味を十分に味わえる傑作であった。しかし、この映画からモーツァルトの全体像は到底つかむことはできない。映画は主題を中心に描かれるから、いかに省略して描くかが監督の力量と才気にかかっている。表現とはある意味で「切り取ること」なのであり、そこが表現行為の限界でもある。

表現者はその満たされない思いが原動力となり、次の表現行為へとかり出されることになるが、同時に「パンのため」という切迫した状況からも逃れることはできない。モーツァルトのように、表現者に休息は許されないのかもしれない。

*下に自筆の楽譜を添付しておく。(Tp、Bbの「C」ではじまる譜面としている)
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by kurarc | 2015-01-18 15:03 | trumpet