佐々木美穂著『チョコレートな夜』再び 映画の選択について

イラストレーターの佐々木美穂さんの著書『チョコレートな夜』は、彼女の映画に関するエッセイとイラストによる本。以前、このブログでも一度紹介した。彼女が選定する映画が、どれもわたしの好みと一致していて、まだみていなかった映画もこの本を手がかりにみていった。

彼女が30代半ばで出版されている本。その若さで選定されている映画のセンスの良さには驚く。映画はどのような映画をみるかもその人のセンスの内の一つ。もちろん、くだらないと思える映画をわざとみることも多々あるが、まずは、選定、選択して、そして興味をもつ、というプロセスをたどるのが映画である。

その次には興味を持った映画や映画監督のものを集中してみたり、原作にあったたり、評論を読んだりというプロセスにうつる。そうした結果、まだ好きでいられる映画や映画監督が自分とってかけがえのない映画の一つとなっていく。

映画を選択していくのにはその人の人生観や年齢、興味、趣味など様々な要素が重なっていく。どういう映画をみるかによって、どのような人となりであるのか、大半はわかってしまうこともある。

だから、好きな映画が一緒だという男女はよきパートナーになるような気がする。趣味や興味が近いだけでなく、映画を共有できるからである。映画はかけがえのない記憶となることは、アンネ・フランクの日記が証明している。
by kurarc | 2015-01-22 21:23 | books