東京都立中央図書館

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今日は調べものをしに、都立中央図書館へ久しぶりにでかけた。25年程前、修士論文を書いているときによく利用したなつかしい図書館である。

日比谷線の広尾駅から有栖川公園をぬけて5分程歩いた丘の上にこの図書館は位置する。この中央図書館がよいのは、およそ35万冊の開架式図書館である、ということである。国立国会図書館のようにすべてが閉架式であると、偶然に発見するような本との出会いは生まれない。国会図書館は、資料を調べにいくにはよいのだが、本と自由に接することができるのは、中央図書館の方であり、利用価値が高い。

映画の書籍のコーナーをながめていると、候孝賢監督のシンポジウムに関する書籍(『侯孝賢の詩学と時間のプリズム 』、出版社:あるむ、2012)が目に入り、拾い読みしてくる。こうした偶然の書物に出会うことも開架式図書館のよいところであるし、中央図書館は量は多くはないが、洋書もかなりの数、開架式の中に含まれていることもよい。

*『侯孝賢の詩学と時間のプリズム 』の中で、「時空」(chronotopos)という言葉が出てきて、興味をもった。「場所」には常に「時空」が付随しているのだが、何か建築や都市の空間、時間を探る上でキーワードになるのではないか、という気がしたのである。

残念なのは、5階のカフェテリアである。図書館の中で食事ができるのはよいのだが、メニューは例によって大学の学食と変わらない。東京都の最も大きな図書館で学食のようなカフェテリアとはいただけない。料金の問題はあるにしても、もう少し気が利いたメニューをそろえてほしいし、一新してほしいものである。

充実した図書館ではあるが、場所が行きづらいということもあるせいだろうか、以前利用していた頃より利用者が減っている気がしたが、わたしにとっては穴場の図書館として机が利用できない状況にはなってほしくないので、むしろ、ありがたい。
by kurarc | 2015-02-14 15:42 | saudade-memoria