fragment2015/02/21 Street Movies

*Road (Trip )Movies、いわゆるロードムービーに対して、もう少し移動距離が少なく、日常的な生活、日常的な移動を基調とする映画を仮に「Street Movies」と命名してみる。(あるいは、「Street Life Movies 」といったところか)

*都市空間(建築内部、あるいは建築から見える都市、逆に都市から見える建築etc.)が主な舞台であり、たとえば、街路を歩きながら物語が進行していくような映像、建築内部と外部との移動を主体とする映像など。たとえば、わたしの注目する『愛のめぐりあい 第4話 死んだ瞬間』は、まさに歩く男女がテーマとなっている。また、エリック・ロメールの『パリのランデブー』の三つのオムニバス映画も、パリの街路が舞台となっている。ヒッチコックの『裏窓』は建築内部からの視線を映像化した都市映画の典型である。小説では、カフカの『変身』などがすぐに思い浮かぶ。

*ロード・ムービーでは、映画の可能性を追求するために、様々な時間、空間を飛躍することが映画に奥行きを与えることなるが、都市や建築を考えるわたしは、もう少し日常の世界を、歩くスピードで考える必要がある。そのために、あえて制約のある描き方をしている「Street Movies 」というフレームを仮想して、その中の時間、空間を考えてみる。

*つまり、日常世界というものを深く掘り下げたような映画というジャンルを想定することで、映画の中に描かれる時間、空間をより限定的に取り上げ、わたしの専門とする都市、建築の考察対象に近づける試みである。

*「Street Movies」と思われる映画をリスト化して、その中の映像空間、時間を分析する。逆に、そのような分析から、思いもかけない映画のコンセプト(逆に建築のコンセプト)を構想することに飛躍するかもしれない。
by kurarc | 2015-02-21 20:57 | fragment