野菜の栽培を学習しながら

4月から農地を借り、野菜栽培をはじめるために、自然農法の学習をしている。福岡正信氏の著書『わら一本の革命』に影響されて、各地で自然農法を営む農業従事者が増えてきた。今、わたしが読んでいるのは、そうした若者が書いた本である。

いつも口にしている野菜の植生を学んでいると、目から鱗が落ちることばかりである。肥料のやり方、根のはり方、土壌の質や雑草から判断する土壌のph値、混植の方法などあげれば切りがないが、興味深いのは、自然農法においては、植生の均質性をさけるという点だろうか。われわれが日常的に食べる野菜は、広大な畑で栽培された均質な農地から生産される野菜であると思う。しかし、自然農法では、そのような育て方とは全く異なる育て方をする。多様な野菜を混在させて育てること、また、雑草をも利用しながら育てることである。いちいち雑草をぬいて「きれいな」畑にすることはしない。

そのような考え方では、たとえば、バジルとトマトを混在させて育てることは非常によい組み合わせになるそうだ。イタリア料理で定番のこの組み合わせは、野菜を育てるという観点からも優れた組み合わせとなるというのは、偶然とは思えない。むしろ、混在して育てるのに適した野菜の組み合わせから、料理というものを考え直すことにつながるではないか?と勝手に想像してみたくなる。

肥料の多すぎる土は、逆に野菜の成長を阻害するということも興味深い。表面に肥料が多い土では、根が土の奥深くまで成長していかないのである。つまり、はじめは肥料を適度に抑えて、根を深くのびのびと成長させることが重要なのである。「根性」をつける、とはこのようなことを言う。これは人間にもあてはまりそうである。子供の頃、恵まれすぎた環境に育つと根は広がりはするが、深く張ることができないと言えるのかもしれない。

野菜を育てるという「具体の科学」は、現在、最も興味のあることだけに、失敗を恐れずその過程を楽しみたいと思っている。

*これをきっかけに、新たに「farming」をカテゴリに追加しました。
by kurarc | 2015-03-28 20:13