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映画の時間

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映画熱がおさまらない。この週末は、『惑星ソラリス』、『Vertigo』、『My Summer of Love』と3本を立て続けにみる。

名作と知られたタルコフスキー監督の『惑星ソラリス』はどうも苦手で、途中で眠くなる映画の定番であったが、今回は集中を切らさず一気にみる。こうした長時間の映画は、やはり、観るときにくつろいだ姿勢で観るとよいことがわかった。

ヒッチコックの『Vertigo』は映画のディテールに着目してみなおした。最初に登場するインテリアの東洋趣味は、舞台のサンフランシスコの中では一般的なインテリアなのかどうかが気になったが、この映画は明らかに『裏窓』と対になった映画であることがよくわかった。この映画もそうだが、ヒッチコックの建築やインテリア(セット)へのこだわりは半端ではない。

パヴリコフスキ監督の『My Summer of Love』は、初めて感じた映画のテイストであった。『イーダ』ですっかりファンになったが、彼がポーランドへ戻る前のイギリス時代の映画ということもあり、興味をもつ。この映画が成功しているのは、まずは、映画の時間。90分足らずの中に、若い個性的な二人の女性の演技を凝縮させたことであろう。

わたしの好きな映画は100分以内におさまっているものが多い。そうした映画は編集がうまいのだと思う。100分か120分かは、その映画を全く異なる質のものにしてしまう。映画は最後の20分前後が最も重要である。それは、その映画のコンセプトが明かされる時間であるから。この最後の20分がいらないと思わせるようでは失敗作である。

映画をみることで生じる一つの問題は、優れた映画をみた夜はなかなか寝付かれない、ということである。つまり、映画をみることは睡眠時間を切り詰めていることになるが、それでもわたしはかまわない。

*『惑星ソラリス』の原作はまだ読んでいない。現在、最も注目する作家スタニスワフ・レムによる。
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by kurarc | 2015-06-29 23:12 | cinema