映画から漫画へ バンド・デシネの世界

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映画をみていると、避けて通ることができないのが漫画である。ある種の映画は漫画から多大な影響を受けているからである。その代表例が映画『ブレードランナー』で、この映画は、エンキ・ビラルという漫画家、というより芸術家による作品から影響を受けて製作されたもの。

そして、特にフランス語圏は、漫画の歴史が古いらしく、漫画はフランス語でバンド・デシネ(Bande Dessinée)と言い、頭文字をとって、”BD "(ベーデーまたはベデ)と省略される。日本でも近年、”TINTIN(タンタン)の冒険”といったエルジェのBDが流行した。

わたしは、テレビのアニメ全盛期世代の人間だが、漫画は基本的には読まない。相当興味をもったものはたまに購入するが、『週刊ジャンプ』といった漫画本を定期的に購入したことは子供の頃からない。しかし、このBDにはかなり興味がある。

その理由は、日本の漫画のように淡白な表現ではなく、芸術(第9の芸術と言われる)といってよいようなレベルに達しているということがある。それは、画集といってよいものでもあり、大判で楽しめるということ。また、BDによって、欧州人の世界観を知り得るということもある。

わたしも早速、フランソワ・スクイテン(上)の『闇の国々』の古書を注文した。スクイテンの父が建築家であるということが、まずは購入する決め手となった。今から読む(見る)のが楽しみである。問題は、画集のようなしっかりした大判の書籍であるものが大半なので、高額であるということ。この問題は、古書で購入してしのぐしかないだろう。

by kurarc | 2015-11-08 22:39 | books