ワルシャワからのメール 映画祭のことなど

ワルシャワ大学の学生Aさんにポーランド映画祭2015についてメールを送ると、すぐに返信をくれた。ワルシャワは今年はあまり寒くないと書いてあるが、その寒くないという感覚は、東京とは全く異なり、この時期に「0度以上ある」のは寒くないということらしい。(以前ガイドブックをみてわかったのだが、東京の最低気温がワルシャワの平均気温とほぼ重なる)

日本語の検定試験があるということで、勉強に忙しいそうである。本当にまじめな学生さんである。こうしたポーランド人の方たちが将来、日本とポーランドをどのように結びつけてくれるのだろうか。日本はこうした学生さんの希望に答えられるような立派な国家にならなければならないのだが、現状は自慢できる国家にはほど遠いように思われる。

しかし、私事のようになるが、建築の現場をみていると、職人をはじめ建築に携わる人々は本当にまじめによく働く。こういう人たちと労働を共にしていると、日本も捨てたものではないな、といつも思うのである。建築の世界では最近いろいろおかしなことが起きているが、それは残念でたまらない。まじめに働く人に対して、それは侮辱といってもよいことだろう。

現場で働く職人をみていると、その誠実さに涙があふれてくるほどなのだ。仕事に対する心意気というものに満ち満ちているのである。それを忘れてほしくないと思う。

by kurarc | 2015-11-20 14:50 | Poland