夜の井の頭公園

今晩は久しぶりに外食し、炭水化物をいつもより少し多めに食べたこともあり、吉祥寺駅で下車し、井の頭公園を通り、歩いて帰宅する。

いつの間にか、「かいぼり」がはじまっていて、弁財天周りの池の水がポンプアップされ、なくなっていた。これから池の底のヘドロを取り除く作業に入るはずである。

夜の井の頭公園は、昼間とは異なり、人気は全くない。女性が一人で歩くには物騒だが、静かでもの思いにふけながら歩くにはちょうどよい。わたしの場合は、ほとんど生まれた頃からこの公園が遊び場であるから、過去の様々な記憶が甦ってくる。歩きながら、そうした記憶と対話をすることを楽しむのである。

最近、聖域などが紹介されるが、間違いなくわたしの聖域はこの井の頭公園である。聖域といっても神を感じる、という訳ではない。気持ちをポジティブに変えてくれる最も身近な場所といった程度のことである。早朝か、あるいは、こうした夕方から夜にかけてこの公園を通過するだけで、心は洗浄される。この公園は縄文時代から人が住まった場所であるから、何か見えない力のようなものを感じるのである。

昔は木々が鬱蒼としていたため、自殺の名所として今和次郎も研究したほど有名であったが、現在ではそうした負のイメージは全くなくなってしまった。都心にある公園として、これほどわたしを癒してくれる場所も珍しい。付近の玉川上水の水の流れ、玉川上水沿いの小径と共に、わたしにとって最も大切な場所である。
by kurarc | 2015-12-04 22:20 | 三鷹-Mitaka