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映画、マンガ、都市・・・

映画の中の都市、そしてマンガの中の都市、現実の都市、この3つの連関について興味がでてきた。それは意識して興味を持ちはじめた訳ではなく、単独で興味をもったものがそれぞれ結びついてきたということである。

映画においては、ジャック・ドゥミ、エリック・ロメール、ミケランジェロ・アントニオーニ監督他の映画に登場する都市、マンガにおいては、特にBD(ベーデー、フランス語圏のマンガ)の影響が大きい。特に、ブノワ・ペータースとフランソワ・スクイテンによる『闇の国々』の中の都市である。

建築を生業とするものはすべてといっていいと思うが、都市とは古来どのように成立してきたのか、都市とはそもそもどのようなかたちをもつのか、あるいは、かたちのない生命体のようなものなのかetc.といった様々な疑問をもつ人種であると思う。建築するという行為そのものが都市である、ということも言えるのだが、都市という共同体の現在をつかむことがいつの時代にも求められる。

映画やマンガだけでなく、文学や芸術を加えてももちろんかまわない。スクイテンらによるBDは、カフカやカミュ、ボルヘス、カサーレスほかの文学作品を参照しているというし、建築では、わたしも以前から興味をもっているピラネージの影響が大きいが、それだけではない。フランスの啓蒙主義時代の建築家たち(ブーレー、ルドゥーなど)も登場する。

各々別に興味をもってきたものが、気づくと一つの主題のようなものを指し示している。不思議なことだが、実は別のようにみえていただけで、無意識のうちに同じ主題をみつめていた、ということなのかもしれない。自分を知るためには、やはり、もう一人の自分が必要なのである。
by kurarc | 2015-12-12 20:06 | books