fragment2016/01/04  Migrantes 映画と移住者、移民

*わたしの敬愛するブラジルのギタリスト、アサド兄弟の曲に『SAGA DOS MIGRANTES』がある。「移住者の物語」と濱田滋郎氏は訳しているが、”MIGRANTE"の原義は「移住民」、「出稼ぎ労働者」といった意味のポルトガル語である。アサド兄弟は、この場合、ブラジル国内を移動する出稼ぎ労働者たちの悲哀を曲にする。


*映画において移民を主題にした2冊の書籍が最近出版された。『パリ移民映画』(清岡智比古著)と『国境を越える 現代ヨーロッパ映画250』(野崎歓ほか共著)である。映画の中で移民を扱った映画は数多い。最も知られた移民映画(ミュージカル映画)は、『ウエストサイド物語』だろうか。

*わたしが最近観た移民を主題にした映画は、『イブラハムおじさんとコーランの花たち』、『堕天使のパスポート』の二つ。

*フランスの同化型、ドイツの多文化主義寄りの移民に対する政策は、どちらが優れているのだろう?

*映画の中の移民、移動民を特に注視して映画を観直すこと。2016年においても、「移民」は世界を考える上での中心となるテーマ。それとともに、国境のような「境界のゆらぎ」も同様に中心となるテーマ。

*音楽ほか、あらゆる文化的事象を考えるときにも、常に「移民(移動民)」や「境界」について想起しておくことが必要。

*国境が海であるような国、日本では、こうしたテーマは最も考えづらい。そこをどのように突破していくのか。
by kurarc | 2016-01-04 21:43 | fragment