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シュルレアリスムの方へ

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美大を卒業したこともあり、美術史やらデザイン史は一通り学習したが、卒業以後、知識をより実り豊かに、より深くすることを怠っていた。美大を出たがために、むしろ藝術やらデザインを敬遠するような時期もあった。美術館で絵画を鑑賞するのはいまだに苦手である。東京の美術館は混雑しすぎているからなおさらである。

最近、こうした怠惰な藝術への付き合いはもったいない気がしていて、特に「シュルレアリスム」に対しては深く学びたいと思っている。こうした意識の変化もフランス語を学び始めたことが影響しているのかもしれない。フランス生まれのこの概念が頭の中にちらついて消えることがない。

たとえば、シュルレアリスムの中の概念に「客観的偶然」という概念(主観的には偶然でも、客観的には何らかの必然を背後に秘めているような事物のできごとのつらなり(巌谷國士))がある。この興味深い概念を知っただけでも、シュルレアリスムの世界に深入りしたくなる。

シュルレアリスムが気になったのは、現に考える方法がいつの間にかシュルレアリスムに近づいていたという発見があったからでもある。シュルレアリスムの方から近づいてきたのである。だから、シュルレアリスムを学ぶのではなく、確認するということになろうか。シュルレアリスムに限らず、若いときにかじっただけの重要な概念をもう一度学び直す時期になったということのようである。
by kurarc | 2016-03-31 21:24 | art