熊本地震

熊本で起きた大地震の状況が伝えられている。建築に携わる人間としてショックだったのは、多くの人が、「家にいると危険なので、外に出ている。」あるいは、「車の中で過ごした。」と言っていることである。柱の座屈により、1階が押しつぶされ、多くの方々が亡くなっていることは残念である。もちろん、建築基準法に準拠した建築であると思うが、大地震の規模をみると、基準法の基準を大きく上回っている。

こうした災害を経験すると、デザインなどというものは何の役に立つのだろうとつくづく考えてしまう。少なくとも、市庁舎や学校といった公共施設は、こうした災害を射程に入れて、デザインを考える必要があると思う。高い天井の上に、ガラスのトップライトがあるようなホールを非常時の避難場所とするようなことがあってはならないだろう。

木造アパートの崩壊をみると、学生寮のような若者の部屋は、寝室部分を補強し、万が一、深夜に1階がつぶれるような地震が起きても、致命的な怪我をしないような工夫が必要なのかもしれない。普通の木造住宅でも、寝室は特に耐震性を高めるようなことを考えてもよいかもしれない。こうしたことは、そのオーナーの考え方次第になるが。

熊本市に住む高校時代の同級生に連絡をとったが、幸い無事であった。部屋の中はめちゃくちゃになったという。こうした災害はこのまま収束していくとは考えない方がよさそうだ。この災害は、中央構造線上に連続する大規模な地震や噴火の前触れなのかもしれない、と思っておいた方がよいのだろう。
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by kurarc | 2016-04-17 08:54