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「近く」と「遠く」を学ぶ

3年ほど前に故郷に戻ってきて、いつの間にか郷土史のようなことに興味を持つようになっていた。それは、身近にどのような建築物があるのかを調べる過程からはじまったが、その後、地景に興味を持ち始め、今では、多摩川の考古学、古代史に興味をもっている。

地域を学ぶという方法は、実は小学生の頃の学習方法である。身近にある遺跡やら工場を訪ねたり、移動教室と称して、出かけたりという学び方である。それが、中学、高校へと進むにつれて、身近なものよりも、もっと「遠く」のことを学びはじめることになる。いつの間にか、地域のことは置き去りにされ、気がつくと大学生になっているのだ。

現在、わたしが始めた学び方は、もう一度小学生の学び方に戻ったといってよい。そして、すでに大人になったがゆえに、身近なことと、より遠くのことを結びつけることもできるようになった。つまり極小の世界と極大の世界を自由に行き来して、同時に学んでいくという方法、ということになろうか。

たとえば、古代といっても、いきなり奈良時代の平城京に目を向けるのではなく。国分寺や多摩川といった身近にある古代から考えてみるということ。そして、その後、遠くの古代史に目を向け、そして、また身近な世界に立ち戻るという反復にこそ、有意義な学びが生まれるような気がしてならない。今までの学び方には、この反復運動が欠如していたのである。故郷に返ってきた意義がやっと芽生え始めた。

*故郷に戻ることが大切だ、ということではない。どのような場所に住んでいても、同じように「近く」と「遠く」を見つめ直すことが必要だと思われる。こういうわたしも、このまま、この場所にずっと住んでいるのかはわからない。
by kurarc | 2016-05-04 20:45 | 三鷹-Mitaka