The Golden Circle Quartet

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仕事帰りに、九段のイタリア文化会館アニェッリホールで行われたThe Golden Circle Quartet によるジャズコンサートへ。イタリア文化会館のメールマガジンを月に2回受け取っているが、そん中には様々なコンサート情報が含まれていて、その多くが無料で楽しむことができる。

このクワルテットのお目当てはファブリッツィオ・ボッソ(トランペット)がメンバーにいて、彼のトランペット演奏を聴きたかったからである。このクワルテット名からわかるように、オーネット・コールマンがスウェーデンのジャズクラブ、「ゴールデン・サークル」でのライブアルバムからインスパイアされた音楽を演奏する目的で結成されたクワルテットであるという。

コールマンやコルトレーンのフリージャズは高校時代最も親しんだが、現在は彼らの音楽にその当時のような魅力を感じない。そして、わたしにはコールマンの「ゴールデン・サークル」でのライブアルバムよりも、むしろこのクワルテットのライブの方に好感がもてた。

この4人のミュージシャンは非常に高度な音楽性をもっていて、今日のコンサートではその4人がつくりだす切れ味のよいジャズの演奏を楽しむことができた。お目当てのボッソのトランペットは期待以上で、むしろティル・ブレナーのトランペットを遥かにしのぐ力の持ち主ではないかと感じさせてくれた。良い子たちは真似をしないほうがよさそうな特殊な演奏を聴くことができたが、通常、そうした演奏は共感できないものが多いが、ボッソのトランペットはあまりの切れ味の良さもあり、野暮ったさは皆無で、不快になるようなことは全くなかった。イタリア人の、あるいはラテン人たち特有のシャープな演奏を楽しむことができたのは幸運であった。

こうしたコンサートを無料で提供してくれるイタリア文化会館に感謝したい。

*開場前にイタリア文化会館の1階ホールで並んでいると、わたしの前をボッソがメンバー3人と通り過ぎて行った。身長はわたしとほぼ同じ、痩せ形で、この身体から、あれだけの力強い演奏ができるのが信じられない。それと、ジャズトランぺッターの唇とは、トレーニングの果てに強靭な皮膚に変化しているのだろう。唇を酷使しているとしか思えない演奏であるが、音がかすれるようなことは全くなかった。トランペットはスポーツなのだ。
by kurarc | 2016-06-09 23:19 | music