プロダクトデザイン作品のデザイン寄託

某デザインコンペティションに提出した作品を(社)日本デザイン保護協会にデザイン寄託してきた。デザイン寄託したのはこれで4度目となる。

今回デザインしたものは、ツマヨウジ程度の小さく何気ないものである。リ・デザインになるが、なぜこのような形態にしなかったのだろうと思い、デザインし直してみた。

今回のコンセプトは、”anonymity "つまり、匿名性である。

デザインを行うとは、際立ったもの、美しいものをつくる、という先入観があると思うが、それと共に、デザインを誰がやったのかわからないようなものでも、日々の生活に役に立つものがある。たとえば、ゼムクリップのようなプロダクトである。このクリップを使うときに誰がデザインしたのかを考える人はいないし、そのようなことはどうでもよく、日常生活の中に(特に事務作業の中で)溶け込んでしまっている。

今回デザインしたのはそのようなものである。本当に優れたプロダクトデザインは匿名性をもつものだと思うのである。たとえば、現在流通する「かわいい」をコンセプトにしたものは、その場では購買意欲をそそられ、購入してしまう人が多いかもしれないが、その後、時間とともに飽きられ、ネガティブなガジェット商品のようなものに変化してしまうのではないだろうか。

今年は様々なデザインコンペティションが開催される。その中で、この匿名性のデザインを今年の共通するテーマとしていきたいと思っている。
by kurarc | 2016-07-20 21:14 | design