心をリセットしてくれる音楽 モーリス・アンドレ G線上のアリア

b0074416_23525032.jpg

仕事で疲れた時、よく聴く音楽が、トランペット奏者モーリス・アンドレのトランペット音楽である。特に、彼の「G線上のアリア」の演奏は繰り返し聴く。完璧な演奏というものは、偉大な奏者においてもまれにしか出会わないが、アンドレの「G線上のアリア」の演奏は、個人的には完璧と言わざるをえないほど美しい演奏である。

ベルリン・フィルのホルン奏者ファーガス・マクウィリアムによる著書『自分の音で奏でよう!ベルリン・フィルのホルン奏者が語る異端のアンチ・メソッド演奏論』の中に、この「G線上のアリア」を様々な調性で練習するという興味深いトレーニング方法が紹介されていた。この方法はわたしのようなトランペットを練習しているものにも役に立ちそうなので、わたしも挑戦したいと思っているが、この曲は、多くの音符をもたないミニマルな曲であるところがよい。

アンドレののびやかなピッコロ・トランペットの演奏を聴くと、仕事で酷使してできてしまう脳の中の凹凸のようなものが、きれいにならされ、もとのまっさらな脳に戻してくれるような感覚を味わう。感情が安定し、朝目覚めたときのような気分に引き戻してくれる。

わたしにとって、アンドレのバッハと、もう一つ、ジュリアン・ブリーム(クラシックギタリスト)のバッハは、心のリセットに欠くことのできない音楽となっている。
by kurarc | 2016-07-22 23:49 | music