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MADREDEUS Lisboa

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ポルトガルの音楽グループ、MADREDEUS(マドレデウシュ)の”Lisboa"というCD(2枚組)を久しぶりに聴いた。1991年、4月30日のリスボンのコリセウでのライブ録音である。

このライブは、マドレデウシュ初期の活動の集大成とも言えるCD。改めて聴くと、マドレデウシュの中で、もっとも優れたCDと言えるような気がした。

このCDはタイトルからもわかるように、リスボンという都市(永遠の都市と彼らは呼ぶ)を主題としたCDであり、音楽である。CD1の2曲目、”A CIDADE "(都市)とは、リスボンのことに他ならない。

彼らの音楽には、彼ら特有のノリがあり、そのノリはどこに起源があるのかわからないが、ポルトガルのバナキュラーな音楽の中にあるのでは、と予想される。それは、もちろん、ロックなどの音楽ではなく、エスニックな音楽の現代への翻訳のように感じられる。

わたしは、1995年にポルトガルを訪れた際、このライブの流れを汲むコンサートを体験することができた。(コンサートは、1995年8月17日)会場はケルーシュ宮殿というリスボンから電車で30分?程度いった静かな宮殿内の敷地であった。日の暮れる夜の10時頃からコンサートがはじまり、終わったのは深夜0時頃だったと思う。最終電車でリスボンの宿に帰った記憶がある。

このコンサートは忘れられない想い出となっている。野外でのコンサートであり、コンサートホールでは経験できない官能的な美しさを体験することができた。

日本ではこのような体験をすることは滅多にない。彼らのシンプルでスアブな(ソフト)な音楽は、ポルトガル、リスボンの光景と一体となり、心地よい響きの記憶として残っている。そのコンサートの経験を、このCDを聴くたびに想い出すのである。
by kurarc | 2016-08-02 00:07 | music