DALEKO 遥か遠くへ

アナ・マリア・ヨペクのCD『ID』を電車の中で久しぶりに聴き直した。このCD内の曲はどれも魅力的だが、今回は、最後の「DALEKO」というアナの多重音声とノルウェーのジャズピアニスト、トルド・グスタフセンとのデュオの曲にひきつけられた。

電車の中で、一瞬、時が静止したかのような時間を感じ、アナ・マリア・ヨペクの世界に引き込まれた。繊細なメロディーとアレンジ、そして、グスタフセンのクリアなピアノ音がすばらしいのである。この曲は、CDレコーダーで聴くよりは、より精度の高いヘッドホンで聴く方が適している。

日本人ミュージシャンのつくるメロディーに繊細さを感じることはめったにない。いつからかは思い出せないが、いつの間にか日本人ミュージシャンの音楽を聴くこともなくなった。彼女のCDを聴いていると、それもやむを得ないと思えてならない。たった4分30秒ほどのこの「DALEKO」(ダレコ ポーランド語で遥か遠くへの意)という一曲を聴くだけで、「遥か遠く」の世界へ導いてくれるからである。

by kurarc | 2016-08-30 23:35 | music