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パオロ・フレス(Tp)+ダニエレ・ディ・ボナベントゥーラ(Bn)

ECMレーベルのCD『In maggiore』はタイトルの二人、トランペットとバンドネオンの二重奏による。イタリア語によるタイトルの意味は多分、意訳すると「大人のための音楽」といったような意味を表現したかったのではないかと思う。

幸運にもイタリア文化会館でその生演奏を聴くことができたが、それはCDを遥かに超えるものであった。CDの録音は2014年5月、イタリア、ルガーノにおいてだから、この2年の内に、彼らの音楽が成熟する時間があったのかもしれない。

CDの中にライナーノーツのようなものが一切ないため、このCDの製作経緯は不明だが、そのようなことはどうでもよいことで、トランペットとバンドネオンがこれほど相性のよいものかということにまず驚いたことと、二人の演奏にも関わらず、リズムが正確に刻まれると同時に、間合いにおいても息が合ったすばらしい演奏であった。さらに、二人の音の切れ味の良さにも驚いた。イタリア人の、あるいはラテン人のもつシャープさというものを思い知らされた。

イフェクターを使用したパオロ・フレスのトランペット(フリューゲルホルン)は、トランペット音楽の表現の可能性を広げ、かといって、生のトランペット音と全く異質な音とは感じられなかった。わたしがこの場で最も言いたいことは、わたしは彼らのような音楽をやりたい、と思ったことだろう。クラシックでもなく、ジャズでもない、エスノ・コンテンポラリー音楽のような言い方になるのだろうか?今までに聴いたトランペット音楽の中で最も優れた音楽であったといってよいだろう。
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by kurarc | 2016-09-11 23:56 | music