『ポルトガルを知るための55章』増刷

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明石出版より『ポルトガルを知るための55章』を1000部増刷します、との連絡をいただいた。ありがたい限りである。

この第2版を出版した年は2011年。ちょうど、3.11の震災の後のことだった。わたしの書いた文章で、リスボン大震災についてふれたが、それとちょうど同じ規模の大震災が日本を襲った。2001年に初版が出版されたときにも、もちろん大震災のことを書いているが(第2版のわたしの文の内容は誤字の訂正程度で、初版と変わらない)、その時にはリスボン大震災のことがメディアで取り上げられることはなかった。

しかし、3.11以後、リスボンの大震災について随分といろいろなメディアで取り上げられるようになった。注意したいのは、リスボン周辺では、およそ250年の周期で大地震が起きていることである。現在、リスボン大震災の起きた1755年から250年以上経過している訳で、3.11はポルトガル人にとっても人ごとではなかったはずである。

今回の増刷でも、内容には手を入れない。若干気になった発音の表記と経歴について訂正をお願いすることにした。自画自賛になるが、この本は、ポルトガル人が種子島に漂着してから、初めての学術的調査に基づくポルトガルの解説書なのである。(だから、ロドリゲス通事賞を受賞できた訳である。)

こうした本の出版に参加できたことを誇りにしたい。

by kurarc | 2016-12-20 21:54 | books