偶然 人の生のシナリオ

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最近、このブログで浅井忠という画家についてふれた。その浅井について調べていると、太宰治の娘で作家の太田治子さんが浅井忠についての本『夢さめみれば 日本近代洋画の父・浅井忠』という本を出版されているので、いつものとおり古本で購入した。

この本を読み進めながら、驚いたことがある。わたしは名刺を銀座2丁目の中村活字という印刷所でつくっている。その店の近くに銀座としては珍しい出し桁造りの町家(上写真)があり、その写真をいつも名刺をつくりに行く帰りに何気なく撮影していた。先日、新しく移る事務所の名刺を受け取りに行ったときも、この町家の写真を撮影していた。

そして、その後、太田さんの本を手に取って読んだのだが、この町家のことが文章の中に現れたのである。中村活字やこの町家がある辺りは浅井が生まれた江戸・木挽町で、浅井忠が生まれた木挽町佐倉藩邸があったのもこの辺りだというのである。

わたしはこの文章を読んでいて、あまりの偶然の出会いの結びつきに寒気がするほど驚いたのである。このブログでは、よくこうしたことを書いていたが、これほど思いもかけないことがつながって行くことにもはや偶然とは思えないとすら感じるようになった。

人の一生はもしかしたらすでに一つのシナリオが書かれていて、そのように人は生きているのではないか、とすら思えてくるのである。人の出会いや別れもすでに決まっているのかもしれない。そう考えると、慌てることもないし、迷うこともない。ただ、ありのままに生きればよい、ということかもしれない。

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by kurarc | 2017-01-19 21:18 | books