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住宅 西向きの効用

住宅のプランにおいて西日は避けるというのが、昔から日本の住宅設計において暗黙の原則のようなものになっている。西日の方に窓を大きくとると、夏場に熱がこもり、大変なことになる、というのがその主な理由である。「夏を旨とすべし」という原則を重んずると、西側には小さい窓しかつくらないというのが常識なのである。

現在、西側に大きく開かれた事務所に移転し、その窓を体験してみると、西側の窓もまんざら悪いだけではないことに気がつく。少し前にも書いた通り、一日の終わりに夕陽を楽しむことができること、それに、夏は暑いかもしれないが、冬はちょうど日が沈みかけ、外気が冷え込んで来る時、室内を温めてくれるメリットがある。

現在の事務所がよいのは、西側に駐車場があり、街路から10メートル程度空隙があり、さらに街路の幅が6メートルほどあるから、隣家の窓まで20メートル近くの空間がある。よって、窓は対面しているが、プライバシーが気にならない。西側に大きく空隙があるのであれば、西側を開く、という住宅のプランを大胆に考えてもよいのかもしれない。

西側に住宅を開くことは多くのメリットがある。室内物干などをつくるにも西向きがよいのではないだろうか。

by kurarc | 2017-02-07 16:13 | design