池澤夏樹著 『知の仕事術』を読む

b0074416_21533759.jpg
池澤夏樹さんが自らの仕事術の一端を新書で出版した。わたしが全幅の信頼を寄せる池澤さんの仕事術には並々ならぬ関心があり、一気に1時間で通読する。(新書は2時間以内に読むものである。)

仕事術もさることながら、刺激的なエピソードも豊富に含まれていて、大変参考になった。それに、非常に読みやすかったのには助かった。池澤さんが天童木工の椅子を使っていることや、手作りの本棚、テーブルをつくるなど思いがけない話題もあり、興味深かった。自分のやり方で仕事術を精査していったということのようだ。

本好きということが改めてよくわかったが、かといって、コレクターではない、ということが以外であった。とはいっても、一万、二万冊くらいの蔵書はあるのだろうが、読まなくなったものは古本屋に処分してしまうことをいとわないという。わたしがよく活用する古本屋の名前も出てきたりして驚いた。毎日新聞の日曜版今週の書評は必ず目を通そうと思ったこと、MacBook Air、Kindleはそろえてもよいと思ったこと・・・etc. 

池澤さんの仕事術のごく一部が公開されたという感じは否めない。核心の部分は公開していないのではないか。しかし、今後、興味の範囲を広げる必要性と、池澤さんのいう、情報、知識、思想というレベルを常に意識し、更新していくことが重要、ということか。

*一年前の今日、国会をにぎわした「保育園落ちた日本死ね!!!」の全文が引用されていた。この文章、池澤さんも言うように「名文」である。だれか、この文章に曲をつけて歌ったらどうだろうか?

by kurarc | 2017-02-15 21:52 | books