テニスをする鳥

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最近、小学校時代の幼なじみと、野鳥を楽しむ会のようなものをつくった。わたし以外の二人は、カメラ機材もプロ級で、巨大な望遠レンズを担いで、現場に現れる。

わたしは野鳥は好きであったが、観察するようなことはしていなかった。少し前のブログで野鳥がわたしに話しかけてきた、といったようなことを書いたが、それは、いわゆる「聞きなし」というもので、野鳥の鳴き声を人間の言葉のようにわたしが聞いてしまった、ということのようである。

野鳥の何に興味があるかといえば、そのすべてに、ということだが、野鳥の観察が具体の科学を学ぶ格好の材料となることが最大の魅力である。鳥の飛行、鳥の形態及び身体の構造、羽毛の機構、鳴き声、羽毛の色彩、その生態から活動、行動に到るまで、野鳥を学ぶことは、真に生きた科学を学ぶことに等しい。

現在特に注視しているのは、野鳥の鳴き声である。井の頭公園に響く野鳥の鳴き声に耳を澄ますことが日課となっている。野鳥たちがどのようなコミュニケーションを行なっているのかも気になる。野鳥は、「自然という都市」の中に暮らしている生き物と考えてみても良いかもしれない。自然が野鳥たちの障害物となって、そのため、鳴き声を発達させたという見方も存在するからである。

人間の言語の誕生と野鳥の鳴き声との関係を真剣に研究する学者も現れている。この辺りが、わたしの最も注目するところである。

カラスの中には、テニスコートでテニス遊びの真似事(もちろん、ラケットを持ってやるようなものではない)をすることが観察されているという。大脳が最も進化したカラスは、今後もわたしたちをアッと言わせるような習性を身につけていくかもしれない。

今、鳥がおもしろい。

*写真は、アントニオ・カルロス・ジョビンのアルバムのタイトルにもなったブラジルの小鳥「Matita Pereマチータ・ペレ」。

by kurarc | 2017-03-16 21:39 | nature