イタリア小説の方へ

住まいが静かな環境に変化したのに連れて、不思議なことだが、本を読むという行為が自然とできるようになった。以前の環境では何か強い意志のようなものが必要であった読書が自然と本を手に取れるように変化してきたのである。環境は重要であるとつくづく感じている。

先日、タブッキというイタリアの作家に関するメモを書いたが、わたしの手元には、パヴェーゼ、レーヴィ、ヴィットリーニといったイタリアの作家の本が集まり始めた。そのどれもが、スペイン戦争に関わるもの、ファシズムと戦った(反ファシズム)物語である。小説を読むことは苦手なのだが、環境が変わったこともあり、落ち着いて本と対話できるようになった。トクヴィルというフランスの思想家により「近代」を復習し、上の3人の作家によって、1930年代から始まった「同時代(コンテンポラリー)」の出発点を学ぶ、ということである。

イタリアからは、現在、建築よりも、こうした人文科学や映画から学ぶことが多い。上の作家に、カルヴィーノ、ピランデルロなどといった作家が加わってくるが、この流れからいうと、ファシズムに積極的に関わった建築家のテラーニが問題となってくる。ファシズムに関わった建築家として、コルビュジェも上がってくる。この辺りが建築の考察においては当面の課題となりそうである。


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by kurarc | 2017-03-23 19:35 | books

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