ギター音楽へ

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ラルフ・タウナーやアサド兄弟のギター音楽を久しぶりに聴いた。ラルフ・タウナーの方は『Time Line』、アサド兄弟の方は映画音楽『夏の庭』である。両方とも、楽譜を持っていることもあり、楽譜を見ながら鑑賞する。

この二人(正確には三人)のギタリストは特に好きで、タウナーのこのCDについては、11年前のブログで取り上げた。アサド兄弟についても、何回か書いている。タウナーの方はすべての曲が採譜されている譜面ではないので、採譜されているものを中心に聴く。また、自分でも演奏できそうなものを特に重点的に聴いてみる。

彼らの音楽は繊細で、ラジオから日々流れてくるような音楽とは一線を画しているが、今回、タウナーの演奏を聴いてみると、そのリズムの揺れの大きさに驚かされた。彼の演奏は、まったく楽譜通りのリズムで演奏しているものは皆無である。タウナーのギターは、人を大きく揺さぶる。つまり、鑑賞者は、タウナーという大きな船の上にいて、その揺れに身をまかせている感じなのである。

アサド兄弟の方は意外にも、楽譜にかなり忠実に演奏している。それでも二重奏が大半であるから、二人の息の微妙なズレがタウナーの揺れのように音楽を揺さぶることになる。

最近は、ほとんどギターを手にしていなかったが、爪も少しずつ伸ばし始めた。ギターは爪の手入れが厄介である。ただ、彼らの曲をギターで弾いたら、何か音楽の深さが少しでもつかめそうな気がするから、また一から練習してみようと思っている。
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by kurarc | 2017-03-29 23:13 | music