サンディ・ラム 『野花』

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サンディ・ラム のCD『野花』を久しぶりに聴く。1990年代の初期、彼女の歌が日本でよく流れた。もう25年以上も前のことになる。曲のタイトルに漢字が並ぶのが新鮮だったことをよく記憶している。

当時わたしは自由が丘に住んでいて、そこから建築事務所に通った。深夜に帰宅すると、彼女のCDをかける。彼女のCDをかけながら眠りにつくこともよくあった。疲れていたのだろう。彼女の歌声から随分癒しをもらった。

この5、6年は聴いていなかったと思うが、久しぶりに聴いて、やはり声の優しさに驚く。東洋人の女性の声は西洋人のそれとは異なるのだろうか?ミルバを聴いた後だっただけに余計そのように感じたのかもしれない。彼女の声には多くの倍音が含まれているように感じられる。ミルバは例外だが、わたしは結局、優しい声の女性の歌声が好みのようだ。

1990年前後に都市触覚シリーズと題されたCDを何枚も発表していて、ほとんど持っていたが、いくら探しても見つからない。いつのまにか処分してしまったのかもしれない。香港育ちの彼女が興味深いのは、日本人と同じように西洋文化の影響のもとで音楽をつくっている点である。彼女の音楽は伝統と西洋、その二つが対等に並列されている。

現在、復帰したというが、その後どのような音楽をつくっているかわからない。日本に来ることがあれば、一度ライブを聴いてみたいものである。

by kurarc | 2017-05-06 16:33 | music