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ポルトガルでお世話になったイリナさんの結婚

フェイスブック上で、ポルトガルでお世話になったイリナさんがインドの地で結婚したとの報告が飛び込んだ。イリナさんはリスボンでわたしの下宿先の同居人であった方。今で言うシェアハウスの大家さんにあたる。(この下宿先はシザ・ヴィエイラの設計したものであった。)

彼女が美大の学生でデザインを学んでいたことから、わたしに色々情報を提供してくれた。通っていた美大の授業の中にポルトガル建築史の授業があるから受講しないかと手配してくれた。女性の先生の授業だったが、いわゆる潜りで授業を受けさせてくれた。

下宿先では一つの台所を共同で使用していた。イリナさんはわたしがつくる料理には興味があったようだが、ごま油を使った料理をしていると、匂いがダメだったらしく、厳しい表情をしていた。洗濯機も共同だったが、わたしが洗濯物を入れようとすると、彼女のパンティーが残っていたこともあった。懐かしい思い出である。

彼女は大げさに言えば、命の恩人でもある。ブラジル旅行からリスボンに戻り、1週間ほどしてからわたしは高熱を出した。今まで出たこともないような40度を超える高熱であり、首から上が真っ赤に硬直し、わたしはあわてた。彼女が医者の手配をしてくれ、医者の処方してくれた薬も買ってきてくれた。その薬を飲むと、大量の汗が吹き出し、一晩に4回ほど下着を取り替えたが、みるみるうちに熱は下がり、翌朝には平熱に戻っていた。なんの薬であったのか未だにわからない。

イリナさんと言う名前からわかるように、彼女はロシア系オーストリア人らしかった。語学は、英語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語をはじめ、今ではアラビア語までこなす。およそどのような言語も3ヶ月あれば理解できると言っていた。こう言う人種とは互角に競い合うことなどできるはずもない。

彼女のファイスブックを見ていると、世界中を旅しながらその地でデザインの仕事をし、生計を立てているようである。日本に来たいと言う思いもあるのかもしれないが、彼女のような人間は、日本のような狭い世界には収まりそうにない。結婚後、どのような世界を築いていくのだろう?

by kurarc | 2017-06-11 23:22