味噌汁とスープ

先日、かつての建築事務所勤務時代の同僚と忘年会をやったとき、わたしはほとんど味噌汁は飲まない、と言うと、同僚たちからどうしてといった顔をされた。もちろん、味噌汁は嫌いではないが、自宅ではほとんどつくらない。外出時、定食屋で出てくる味噌汁を飲む程度である。

どうしてそのようになったのかというと、スープを飲むこと(食べること)が日常化したためである。フランスではスープは「食べる」という動詞が使われるというが、汁物に食べる要素を加えるようになり、必然的に味噌汁よりもスープの方が食べやすいから、味噌汁を飲まなくなったのである。

味噌汁の中の具材を豊富にして、食べる味噌汁をつくることも可能だが、味噌汁とスープが根本的に異なるのは、味噌汁はどんなに具を入れても、味噌汁を味わうことが主となるが、スープはその具材が出汁になるということの差である。味噌汁ももちろん様々な出汁を効かせることは可能だが、味噌の個性が強いため、やはり味噌汁から抜け出せない。スープは工夫次第で、様々な素材の味を楽しむことができる。

わたしがスープにこだわるのはそのせいである。ポルトガルに2年間住んだことも大きい。ヨーロッパ人の習慣がわたしには馴染みやすかったのである。繰り返し言うが、味噌汁が嫌いな訳ではない。現在のわたしの食習慣に味噌汁が合わなくなってきたということである。

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by kurarc | 2017-12-27 20:45 | gastronomy

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