ジョビン ”Antoio Carlos Jobin em Minas ao vivo piano e voz"

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ジョビンのCD ”Antoio Carlos Jobin em Minas ao vivo piano e voz"を久しぶりに聴く。日本語に訳すと、「ミナスのジョビン・ライブ、ピアノと歌」といったところか。ミナス・ジェライス州ベロオリゾンチでの1981年3月15日ライブ版である。ベロオリゾンチは、かつて、ブラジルへ行ったとき、バスでオウロ・プレットへ向かう途中、バスを乗り継いだ街である。

このCDが貴重なのは、ジョビンの歌とピアノだけによるライブであること。ヘタウマなジョビンの歌とピアノを堪能できるCDである。途中、ピアノのミスタッチなどもそのまま録音されていて、愛着が持てる。このCDを聴くとジョビンが決して器用なミュージシャンではないことがよくわかるが、メロディーに対して重ねられるピアノのコード音の洗練された音が興味深い。

聴き慣れたメロディに付加された意外なコード音にも驚かされる。現在、ギターで”CORCOVADO"を練習しているが、その”CORCOVADO"での歌とピアノがよい。メロディーとは重ならないハーモニーをピアノが奏でる。こうしたハーモニーを奏でる中で歌を歌うことは普通のミュージシャンではなかなかできるものではない。ヘタウマなどと言うことは失礼なことかもしれない。

”CORCOVADO"は大好きな曲である。メロディーとして使われる音は限られているが、そのメロディに与えられるコードトーンが素晴らしい。ジョビンがこの曲を作曲したのはかなり若い頃と思われるが、若さはまったく感じられない、完成された大人の曲である。ジョビンが作詞まで担当した曲としても貴重である。それにしても、”CORCOVADO"は、冬、星が輝く夜に聴くには最高の曲である。
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by kurarc | 2018-01-21 22:14 | music